相続関連

自動車の相続手続きで押さえるポイント

自動車 相続
Nose Kohei

自動車の相続手続きの要点

名義変更しないとどうなるか?

  • 被相続人が亡くなった場合、車検証上の所有者が亡くなったことで、車は相続人全員の共有財産となります。
  • 名義変更をしないと、売却や廃車手続きができません。

名義変更の流れ

  1. 相続人の確定: 故人の戸籍謄本を確認して相続人を特定します。
  2. 新所有者の決定: 遺言がある場合はその指示に従い、ない場合は相続人全員で遺産分割協議を行い、新しい所有者を決めます。
  3. 名義変更の手続き: 管轄の運輸支局で必要書類を提出して名義変更を行います。

必要書類

  • 申請書
  • 故人の死亡が確認できる戸籍謄本または除籍謄本
  • 相続人全員の記載がある戸籍謄本
  • 遺産分割協議書(相続人全員の実印が押されたもの)
  • 相続人の印鑑登録証明書(発行から3ヶ月以内)
  • 委任状(代理人による申請を行う場合)
  • 自動車保管場所証明書(車庫証明)

名義変更は早めに行うことをおすすめします。

車庫証明が必要な場合

住所が変わる場合や新たに所有者となる方が異なる場合は、車庫証明が必要になります。故人と同居していた相続人が引き続き同一の車庫を利用する場合は、車庫証明が不要です。

  1. 車庫証明書を申請する: 車の名義変更を行うためには車庫証明書が必要です。これは管轄の警察署で取得します。
  2. 運輸支局で名義変更を行う: 警察署で車庫証明書を取得した後、運輸支局で車の名義変更の手続きを行います。

自動車の相続手続きの流れ

自動車の相続手続きの流れについて、以下のステップで進めることが一般的です。

  1. 自動車の名義人(所有者)の確認:
    • 車検証に記載されている名義人を確認します。
    • ローンやリースを利用していた場合は、金融機関やリース会社が名義人になっていることがあります。
  2. 自動車の相続人を決定:
    • 相続人が1人の場合や遺言がある場合は、指定された人が相続します。
    • 相続人が複数いる場合は、遺産分割協議によって相続人を決定します。
  3. 自動車の名義変更手続き:
    • 遺産分割協議書や必要書類を揃えます。
    • 管轄の運輸支局で名義変更の手続きを行います。
  4. 自動車税(環境性能割)の申告と納付:
    • 新しい名義人に変更後、自動車税の申告と納付を行います。

自動車の相続手続きにかかる費用

自動車の相続手続きにかかる費用は以下のようなものがあります。

  • 移転登録手数料: 通常は500円です。
  • 車庫証明取得費用: 都道府県ごとに異なりますが、おおよそ2,500円から3,500円です。車を駐車する場所を管轄している警察署で取得します。
  • ナンバープレート代: 地域によって異なりますが、おおよそ1,500円前後です。ただし、ナンバー変更がない場合は不要です。

自動車の相続手続きにかかる期間

自動車の相続手続きにかかる期間は、状況によって異なります。相続財産によっては、名義変更がその日のうちに完了することもありますが、1、2週間かかることもあります。最も長い場合は1カ月以上かかることもあるようです。

手続きに必要な書類は、相続人の人数や車の価値によって異なります。また、車検証の所有欄に記された名義人が亡くなった場合、相続人全員の共有財産となり、名義変更しないと売却や廃車ができません。

行政書士に依頼するメリットとデメリット

自動車の相続手続きを行政書士に依頼する際のメリットとデメリットについてお話ししますね。

メリット:

  1. 専門知識: 行政書士は相続手続きに関する専門知識を持っており、遺産分割協議書の作成や相続人調査など、幅広い業務を依頼できます。
  2. 費用がリーズナブル: 他の専門家に比べて、行政書士の費用は比較的安価であることが多いです。
  3. 手間の軽減: 戸籍謄本の収集や金融機関での残高証明の取得など、時間と労力がかかる作業を代行してくれます。
  4. 包括的なサポート: 自動車の名義変更だけでなく、相続全般に関わる手続きをまとめて依頼できるため、一貫したサポートを受けられます。

デメリット:

  1. 業務の限界: 行政書士は法律相談や紛争解決、相続登記など、一部の業務には対応できません。不動産の相続登記が必要な場合は司法書士に依頼する必要があります。
  2. 代理権の欠如: 行政書士は依頼者の代理権を持たないため、法律家としての業務や訴訟手続きは弁護士に依頼する必要があります。

まとめ

相続手続きにおいては、行政書士が提供できるサービスの範囲を理解し、必要に応じて他の専門家とも連携することが重要です。自動車の相続手続きに限らず、相続に関する全体的なプロセスをスムーズに進めるためにも、行政書士のサポートを利用することを検討してみてください。また、具体的な費用やサービス内容については、専門家に問い合わせることをお勧めします。

遺言・相続専門の当行政書士事務所では、街の身近な法律家としてお客様に寄り添い「安心」「丁寧」なサポートを心がけております。遺言・相続についてお悩みのある方は、お気軽にお問合せくださいませ。また、当事務所は弁護士、税理士、司法書士など他士業と連携しているため、相続の手続きをワンストップで対応させていただけます。

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この記事を書いた人
野瀬 航平
野瀬 航平
株式会社アンモライト代表取締役/ノア行政書士事務所代表
1995年3月生。中学校教員を勤めた後、学生時代のアルバイト先へUターン。日本一のカラオケ企業を志すも失敗。▶不動産業で再スタートし、大手賃貸仲介・管理会社から、士業連携の売買仲介・コンサル会社を経て起業。▶相続放棄された地方の空き家を再生し、利回り30%で運用中。■保有資格: 行政書士/宅地建物取引士/FP2級/賃貸不動産経営管理士 ■第35回SASUKE出場
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