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神棚の処分方法と注意点

神棚
Nose Kohei

神棚とは?

神棚(かみだな)とは、家庭や事業所などで、神道において神を祀るために設けられる棚のことです。伊勢神宮や氏神などの神符をまつるために用いられ、家の中で最も清らかで明るい場所に設置されることが一般的です。神棚は、家族の安全や事業の繁栄を祈願する場として、日本の多くの家庭に受け継がれています。

神棚には、伊勢神宮・氏神神社(地域に根ざした神様)・崇敬神社(個人的に信仰する神様)の御神札(おふだ)をお祀りし、家族の安全や繁栄を願う意味があります。また、神様を大切にする心を通じて敬いの心を育んでくれるものとしても考えられています。

神棚を処分する方法

神棚を処分する際には、いくつかの方法があります。以下に、一般的な処分方法をまとめました。

  1. 神社で処分する
    • 祈祷してもらう: 神社で祈祷を受け、神棚を処分する場合、玉串料やお焚き上げにかかる費用が神社ごとに異なりますので、事前に確認が必要です。
    • どんど焼きに出す: 毎年1月15日に行われるどんど焼きで神棚を処分できる神社もあります。ただし、神具の持ち込みができない場合もあるため、確認が必要です。
  2. 自治体にゴミとして出す
    • 粗大ごみとして処分する: 粗大ごみとして処分する場合は、回収や持ち込みを事前に申し込み、購入した「有料粗大ごみ処理券」を神棚に貼り付けて処分します。
    • 可燃ごみとして処分する: 木材でできている神棚は可燃ごみとして処分可能ですが、自治体に出せるサイズに制限があるため、各自治体の公式サイトや分別ガイドブックを参考にしながら処分します。
  3. 神棚の販売店に引き取ってもらう
    • 購入した販売店に引き取ってもらうことで、神社のお焚き上げをした上で処分してもらえる場合があります。引き取りの費用は店舗ごとに異なるため、事前に問い合わせて確認することが推奨されます。
  4. 不用品回収業者に依頼する
    • 不用品回収業者に依頼することも可能ですが、悪徳業者やトラブルが多いため、一般廃棄物処理業の許可を得ている業者を選び、料金プランが明瞭な回収業者に依頼することが重要です。

神棚を処分するタイミング

神棚を処分する適切なタイミングは、以下のような状況で考えられます。

  1. 引越しやリフォーム時: 新しい住環境に合わせて神棚を新調する、または不要になった場合。
  2. 式年遷宮時: 伊勢神宮などの式年遷宮に合わせて、神棚を新しくする慣習がある場合。
  3. 汚れや痛みが目立つ時: 神棚が汚れたり、傷んだりして神様をお祀りするにふさわしくなくなった時。
  4. 5〜10年の経過: 一般的に5〜10年を目安に買い換えることが推奨されています。

これらのタイミングは、神棚を清潔に保ち、神様を敬うためのものです。処分する際には、感謝の気持ちを忘れずに、適切な方法で行うことが大切です。

神棚の処分にかかる費用

これらの費用はあくまで目安であり、神棚のサイズや素材、処分方法によって変動する可能性があるため、具体的な費用は事前に確認することが重要です。

神棚の処分にかかる費用は、処分方法や神社、自治体、業者によって異なりますが、一般的な費用の目安は以下の通りです。

  1. 神社で処分する場合:
    • 祈祷: 玉串料として3,000円~10,000円程度。
    • お焚き上げ: 3,000円から数万円(神社によって異なる)。
    • どんど焼き: 神社によっては無料の場合もありますが、一般的には3,000円程度かかることがあります。
  2. 自治体にゴミとして出す場合:
    • 可燃ごみ: 無料で処分可能な場合が多いですが、サイズに制限があるため自治体の規定を確認する必要があります。
    • 粗大ごみ: 処理券の購入が必要で、1,000円程度かかることがあります。
  3. 神棚の販売店に引き取ってもらう場合:
    • 費用は20,000円~50,000円程度となることが多いですが、店舗によって異なります。
  4. 不用品回収業者に依頼する場合:
    • 一般的には10,000円~30,000円程度の費用がかかりますが、業者によって異なるため、見積もりを取ることをお勧めします。

神棚を処分するメリットとデメリット

メリット

  1. 新しい神棚への更新: 古くなったり汚れたりした神棚を新しいものに交換することで、神様を新たな環境でお迎えし、気持ちを新たにすることができます。
  2. 空間の浄化: 神棚を処分し、新しい神棚を設置することで、家や事業所の空間が浄化され、心機一転することが期待できます。
  3. 引越しやリフォーム時の整理: 引越しやリフォームを機に神棚を処分することで、新しい生活空間を整えることができます。

デメリット

  1. 信仰心に関わる問題: 神棚を処分することに対して、信仰心が強い人にとっては心理的なハードルが高い場合があります。
  2. 処分方法の選択: 正しい処分方法を選ぶ必要があり、場合によっては費用がかかることもあります。
  3. 後悔の可能性: 神棚を処分した後に後悔する可能性があるため、処分する前に家族とよく話し合うことが重要です。

神棚を処分する際には、これらのメリットとデメリットを十分に考慮し、自分の信仰心や家族の意見を尊重しながら、最適な方法を選ぶことが大切です。

失敗事例から学ぶ神棚処分

  • 情報不足による不適切な処分: 神棚に魂入れをしていたにも関わらず、魂抜きやお祓いを行わずに処分してしまった例があります。信仰心に反する行為となり、後悔や不安を感じる原因となります。
  • 不用品回収業者への無計画な依頼: 調査不足で悪徳業者に依頼してしまい、高額な費用を請求されたり、不適切な処分をされたりした例があります。信頼できる業者を選ぶことの重要性が示されています。

まとめ

神棚の処分は、信仰心に基づいて行うため、自分の価値観に合った方法を選ぶことが大切です。また、地域の慣習や神社の指導に従うことも重要です。

遺言・相続専門の当行政書士事務所では、街の身近な法律家としてお客様に寄り添い「安心」「丁寧」なサポートを心がけております。家じまい、お墓じまい、仏壇じまい、神棚じまいのご相談にも対応させていただけます。お気軽にお問合せくださいませ。

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この記事を書いた人
野瀬 航平
野瀬 航平
株式会社アンモライト代表取締役/ノア行政書士事務所代表
1995年3月生。中学校教員を勤めた後、学生時代のアルバイト先へUターン。日本一のカラオケ企業を志すも失敗。▶不動産業で再スタートし、大手賃貸仲介・管理会社から、士業連携の売買仲介・コンサル会社を経て起業。▶相続放棄された地方の空き家を再生し、利回り30%で運用中。■保有資格: 行政書士/宅地建物取引士/FP2級/賃貸不動産経営管理士 ■第35回SASUKE出場
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