2024.04.17

給湯器の選び方と注意点

Nose Kohei

Contents

給湯器とは？
給湯器の種類と特徴
給湯器の適切な選び方
給湯器のメンテナンス
給湯器の交換タイミング
給湯器の交換にかかる費用
- 給湯器の本体価格
- 給湯器の設置工事費用
給湯器の交換のメリットとデメリット
- メリット
- デメリット
給湯器交換の注意点
まとめ

給湯器とは？

給湯器とは、水を温めてお湯に変え、家庭や施設で使用するために供給する住宅設備機器です。主にキッチン、浴室、洗面所などで使用され、温かいお湯が必要な場所に設置されます。給湯器には、都市ガス、プロパンガス、石油、灯油などの燃料を使用するタイプや、電気を利用する電気温水器（電気給湯器）があります。

給湯器の選び方には、家族構成や使用頻度、設置環境、燃料の種類などを考慮する必要があります。また、定期的なメンテナンスが必要で、故障や性能低下が見られた場合は交換が必要になることもあります。給湯器は日常生活において重要な役割を果たすため、適切な選択と管理が求められます。

給湯器の種類と特徴

給湯器には様々な種類があり、それぞれに特徴があります。主な給湯器の種類とその特徴を以下にまとめました。

ガス給湯器

瞬間式: 水を開けると同時にお湯を作り出す。
エコジョーズ: 高効率で環境に優しい。潜熱回収型で熱効率が高い。
給湯暖房熱源機: 給湯と暖房を一体化したシステム。

特徴: 高い温度調節能力、追い焚き機能や温水暖房機能を備えることが可能。

電気温水器

貯湯式: 一定量のお湯をタンクに貯めておく。
エコキュート: 熱ポンプ技術を利用し、空気の熱を使ってお湯を作る。

特徴: 深夜電力を利用して経済的に運用可能、安全性が高い。

石油給湯器

貯湯式: 一定量のお湯をタンクに貯めておく。
エコフィール: 熱効率が高く、長寿命。

特徴: 寒冷地での需要が高い、ランニングコストが比較的安い。

ハイブリッド給湯器

ガス＆電気を燃料とする。
エコワン: 省エネと光熱費の節約を同時にかなえる。

特徴: 家族が多い家庭や来客が多い家庭に適している。

給湯器の適切な選び方

給湯器を選ぶ際にはいくつかのポイントを考慮することが重要です。以下に給湯器の選び方の基本的な流れを示します。

種類と特徴を知る: 給湯器にはガス、電気、石油、ハイブリッドなどの種類があります。自宅のエネルギー源に合ったタイプを選びましょう。
設置場所と設置タイプを確認する: 戸建て住宅とマンションでは設置場所が異なります。設置場所を確認し、適切なタイプを選びましょう。
追い焚き機能の有無を考慮する: 追い焚き機能があれば、お風呂のお湯を再度温めなおすことができます。家族が多い家庭や時間帯にばらつきがある家庭におすすめです。
給湯能力（号数）を選ぶ: 号数は「水温＋25℃」のお湯を1分間に何リットル出せるかを示します。家族の人数や同時使用量を考慮して選びましょう。
省エネ性をチェックする: エコジョーズなどの省エネ高効率給湯器を選ぶことで、光熱費の節約につながります。
価格を比較する: 予算に合わせて給湯器を選びましょう。

給湯器は日常生活に欠かせない設備なので、慎重に選ぶことが大切です。

給湯器のメンテナンス

給湯器のメンテナンスは、安全で効率的な運転を維持し、機器の寿命を延ばすために非常に重要です。以下に、一般的なメンテナンスのポイントをまとめました。

定期的な外観チェック: 給湯器の外装にサビや変色、破損がないかを確認します。
フィルターの清掃: 浴槽の循環アダプターや水抜き栓のフィルターを定期的に掃除し、詰まりを防ぎます。
給排気口の点検: 給排気口がほこりや異物で詰まっていないかをチェックし、必要に応じて清掃します。
異音や水漏れの確認: 使用中に異音がしないか、水漏れがないかを確認します。
法定点検の実施: 製造から10年程度経過した給湯器は、法定点検を受けることが推奨されています。
専門家による点検: 定期的に専門家による点検を依頼し、内部の詳細なチェックを行います。
冬期の凍結対策: 凍結防止のためのヒーターやポンプが作動するように、冬期は電源を入れた状態に保ちます。

これらのメンテナンス作業は、給湯器の性能を維持し、故障や事故を未然に防ぐために役立ちます。また、メンテナンスは安全のためにも重要ですので、自分で行えない作業は専門の業者に依頼することをお勧めします。

給湯器の交換タイミング

給湯器の交換タイミングは、以下のような状況を目安に判断することが一般的です：

給湯器の寿命: 給湯器の平均的な寿命は約10年から15年とされています。この期間を超えると、部品の劣化や故障のリスクが高まります。
故障のサイン: 追い焚きができない、お湯が出づらい、異音や異臭がするなどの症状が現れた場合は、交換のサインと考えられます。
エラーコードの頻発: リモコンにエラーコードが頻繁に表示される場合は、内部の何らかの部品に問題がある可能性があります。
水漏れやサビ: 給湯器周辺からの水漏れや排気口周辺のサビが目立つようになった場合も、交換を検討すべきです。
部品の入手困難: 製造から10年以上経過すると、部品の製造が終了し、修理が困難または費用がかさむ場合があります。

これらのポイントを踏まえ、給湯器の状態や使用状況を考慮しながら、交換のタイミングを判断することが重要です。定期的なメンテナンスと点検を行い、専門家のアドバイスを参考にしながら、計画的に交換を検討しましょう。

給湯器の交換にかかる費用

給湯器の本体価格

ガス給湯器: 普及しているガス給湯器の本体価格の相場は、一般的には5万円から20万円程度です。ただし、家族世帯向けの高性能な給湯器や暖房機能付きのタイプは、さらに高価になります。省エネ性能を考慮すると、長期的な視点でのコスト削減を図るために高効率給湯器に交換することも検討できます。
エコキュート: エコキュートは電気給湯器で、本体価格は30万円から50万円程度です。エコキュートは省エネ性能が高く、エコジョーズなどの製品名で知られています。

給湯器の設置工事費用

ガス給湯器の標準設置工事費用: ガス給湯器の標準設置工事費用は、一般的には5万円から7万円程度です。この工事費用には、既存機器の撤去回収、新規機器の設置工事、給水・給湯管接続、ガス管接続などが含まれます。ただし、設置場所や条件によって追加工事が必要な場合もあります。
エコキュートの設置工事費用: エコキュートの設置工事費用は、標準設置工事で10万円から20万円程度です。省エネ性能を活かすために、適切な設置工事を行うことが重要です。

これらの価格はあくまで目安であり、実際の費用は業者や条件によって異なります。給湯器の交換を検討する際には、複数の業者から見積もりを取り、適切な選択をしましょう。

給湯器の交換のメリットとデメリット

給湯器の交換には、以下のようなメリットとデメリットがあります。

メリット

効率の向上: 新しい給湯器は、古いモデルに比べてエネルギー効率が良く、光熱費の節約につながります。
性能の改善: 最新の給湯器は、追い焚き機能や省エネ機能など、便利な機能が充実しています。
安全性の確保: 古い給湯器は故障や事故のリスクが高まるため、新しいものに交換することで安全性が向上します。
長期的なコスト削減: 初期投資は必要ですが、長期的に見ると運用コストの削減により、トータルコストが下がる可能性があります。

デメリット

初期費用の負担: 新しい給湯器の購入と設置には、一定の初期費用がかかります。
設置の手間: 交換には専門業者による作業が必要であり、家庭の日常生活に一時的な影響を与える可能性があります。
選択肢の多さ: 給湯器の種類が多く、自分の家庭に最適なものを選ぶのが難しい場合があります。
環境への影響: 古い給湯器を廃棄する際には、適切な処理が必要であり、環境への影響を考慮する必要があります。

給湯器の交換を検討する際には、これらのメリットとデメリットを総合的に考慮し、自宅の状況や予算、将来の計画に合わせて最適な選択をすることが重要です。

給湯器交換の注意点

給湯器を交換する際には、以下の注意点を考慮することが重要です。

適切な業者の選定: ガス会社、給湯器交換業者、給湯器メーカーなど、選択肢は多岐にわたります。割引やサービス内容、保証の有無などを比較して信頼できる業者を選びましょう。
資格を持つ専門業者に依頼: ガス・電気・水道の工事には専門の資格が必要です。十分な施工実績と適切な資格を持つ業者を選ぶことが大切です。
立ち会いが必要: 交換工事当日は、動作確認を含めて立ち会いが必要です。不測の事態に備えて、在宅時に交換を行うようにしましょう。
マンションの場合の特別な配慮: マンションの場合は、管理会社や管理組合に連絡し、給湯器の指定や申請書類が必要かを確認する必要があります。
交換工事にかかる時間の理解: 給湯器の種類や工事内容によって、交換にかかる時間は異なります。一般的には数時間から半日程度を見積もっておくと良いでしょう。
補助金の活用: エコキュートなどの省エネ給湯器の導入を検討している場合、自治体の補助金制度が利用できることがあります。事前に確認しておきましょう。
古い給湯器の適切な処理: 古い給湯器を廃棄する際には、環境への影響を考慮し、適切な処理が必要です。